ガンダム水星の魔女12話に残された伏線と2期以降の展開について予想と考察してみた

今期のアニメで最も楽しみにしている「水星の魔女」・・・とんでもなかったですね。

Twitterではフレッシュトマト味がトレンド入りするなどなかなか衝撃的なラストでした。

11話までは「逃げ出すよりも進むことで得られるもの」をテーマに描いていたものが、12話では「逃げ出さず進んだことで失ったもの」(スレッタ然り、グエル然り)にフォーカスされて描かれたため、祝福の言葉が一転して呪いの言葉となりました。

プロスペラが繰り返しスレッタに刷り込んだ言葉が呪いの言葉となることで、いっそうプロスペラの不気味さが引き立つ形に。

スレッタ・プロスペラ・エアリアルに関してはホラーといっても差し支えないほどの恐ろしさがありますね、まさに魔女の名にふさわしい。

12話時点ではばら撒かれた伏線や謎が回収されていないため、2期以降の展開も楽しみです。

ごいち
4月まで待つの無理なんですけど。

ということで今回は、12話まで観た上で今後の展開がどのようになっていくか予想してみたいと思います。

放送後の答え合わせも楽しみですね!!

まだ観ていない人はネタバレしまくるため、ブラウザバックor違う記事へGO!!

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作中でばら撒かれた様々な伏線・謎について

まず本作では現状まで、物語において明確な「敵」「味方」がハッキリしていません。

シャディク、ペイル社、ジェターク社、フォルドの夜明け、プロスペラ・・・どの組織も主人公サイドと対立していく可能性があります。

スレッタやミオリネ、グエルがどこに転ぶのかも不明。

そのため今後の展開も読みづらくなっており、考察も難しくなっています。

スレッタとエアリアルの正体について

作中で一番の謎がこれ。

プロスペラが「21年前の復讐」をしようとしていることはベルメリアの発言から作中で明らかになっています。

プロローグ(=21年前の事件)に出ていたエリクト・サマヤの年齢が4歳。本編でのスレッタ・マーキュリーの年齢が17歳ということで、プロローグの事件が「21年前」となると、仮にエリクトがスレッタの場合25歳となるはずなので、年齢と時系列が合わなくなります。

そのため、「エリクト≠スレッタ」である点は作中では明言されていないものの、ほぼ確実視されています。

では、スレッタは何なのか?スレッタの正体を紐解く前に、エアリアルの正体について考察していきましょう。

エアリアルの正体について

プロスペラの「娘たち」といった発言から、エアリアルを単なる「モノ」ではなく「娘」として扱っていること、スレッタがエアリアルと会話をしている描写から、エアリアルは何らかの形でエリクトの精神を取り込んでいることが伺えます。

ではその「何らかの形」が何なのか?ガンド技術に影響を与えている「パーメット」という物質の特性が影響している可能性が高いです。

パーメットは、水星で採掘されていた鉱物で、パーメット同士が情報を共有する特性を持っています。

このパーメットをモビルスーツを介して搭乗者に流入させることで、ガンビットの遠隔操作などが可能になっています。

パーメットスコアを基準値以上に高めることでパーメット流入過多となったパイロットがデータストームにより廃人化する恐れがあるため、これが人道的な問題で危険視されていました。

ポイントは、何故か「パーメットスコアが高くなってもエアリアルの搭乗者であるエリクトやスレッタは廃人化しない」点。

エアリアルが特別なのかスレッタが特別なのか?

この点がエアリアルの正体、スレッタの正体を紐解く鍵となっています。

可能性としては、パーメット流入過多となったエリクトがパーメットと情報共有した結果、精神が全てパーメットに流入し死亡してしまった。

結果的にエアリアル内のパーメットがエリクトとフルリンクしていることから、エアリアルがパーメットスコアを上げても搭乗者に影響が出ないと考えられます。

その場合、搭乗者はスレッタでなくても良くなりますが・・・そうなると敢えてエリクトと顔を同一にデザインする意味がわかりません。

仮にスレッタも特別な場合は、スレッタ自身が完成した生体ガンドアームであるという説があります。パーメット同士が情報共有できる性質を持つことから、スレッタ自身がガンドアームの場合、パーメット同士での情報共有をスムーズに行えること、他のパーメットを制御することができる点も自然です。

エアリアル内のパーメットやガンビット内のパーメットと情報伝達をすることでまるで自分の手足のように機体スムーズに動かすことができるというわけです。

この説に関しても今後の展開が気になりますね。

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ソフィの「お姉ちゃん」発言について

スレッタの正体を紐解く上で気になるのが12話でアーシアンであるソフィがスレッタに対し「またね・・・お姉ちゃん」と発言した点。

単に年上として「お姉ちゃん」といった線もありますが、スレッタが「プロスペラがエリクトのコピーを作るために地球で拾った子」の場合はソフィたちと同類にあたる形となるため、この可能性もあります。

この時代の整形技術に関してですが、エランの存在により顔をコピーする技術は既に確立されているため、スレッタは「プロスペラが地球で拾って施設でエアリアル搭乗用に育てた孤児」という可能性は十二分にあります。

それであればエランを兵器として使い棄てるペイル社と同じように、プロスペラ=エリクトがスレッタをモノ扱いし洗脳する理由も頷けます。

その場合ソフィたちはスレッタの正体を知っていることになり、スレッタへあそこまで興味をひかれる理由にも繋がってきます。

ただし、ソフィのプロフィールには「自分たちと出自の違う魔女」としてスレッタに興味をひかれたと書いてあります。

これを文字通り受け取った場合、「ガンダムを操ることができるもの」という意味で「魔女」としての先輩として「お姉ちゃん」と表現した可能性もあります。こちらの方が可能性としては高いように思えます。

エアリアルのガンビットの正体について

また、エアリアルのガンビットはそれぞれが意思をもって回避できるような描写があるため、ガンビットそれぞれに流入した元となる精神があるのではないか?水星に子供がいないのは実験で全てパーメットと一体化して死亡したからではないか?という説もありますが、ここも明らかになっていません。

パーメット同士で情報共有ができる特性があることから、パーメットと一体化したエリクトが他のパーメットを自由に制御できるという特性からガンビットを操作している、という理屈でも納得できます。

・・・が、その場合、エランが観た子供が複数いる幻が引っ掛かります。

例えばヴァナディース機関が地球の孤児を拾いパーメット研究に流用していた場合、実験体となった孤児たちが入り込んでいると捉えることもできます。

この場合、ガンド技術の生命倫理問題は非常に根が深いです。また、このような技術の研究をしていたヴァナディース機関自体も闇深い組織ということになりますね。

スレッタが戸惑わず殺人をした理由について

12話ラストの衝撃的なハエたたき。

これ、「プロスペラがスレッタにしたこと」と同じことをミオリネにしてあげただけなんですよね。

手の差し伸べ方もプロスペラと同じ。

自分は助けられた後に恐怖を覚えたものの、説明を受けた上で理解して嬉しかったから、きっとミオリネさんも喜んでくれるはずだ!と思っての笑顔。

純粋すぎるがゆえに、戦争と縁が遠く通常の人間であるミオリネにとっては恐ろしくなってしまった。

プロスペラ(エルノラ)の思惑について

娘をエアリアルに乗せたがり、マインドコントロールして殺しに誘導させていく点、デリングと密談している点から何かしらの意図が見えますが、まだ何を成そうとしているか明らかになっていません。

行動の妖しさから今後主人公サイド(スレッタ)と対立していく可能性も見えていますが、今後どのように動くかわからない状態ですね。

このプロスペラがアーシアンをどのように捉えているかも現状は不明です。

ただし、先ほどのエアリアルの考察から、エアリアルのパーメット内にエリクトの精神がとどまっている可能性はあるため、その精神を何らかの方法で取り出し、器となるクローン=スレッタに戻すことがプロスペラの目的である可能性はあるかと思います。

その場合、エリクトの記憶、人格は失われる可能性がありますが、エリクトをモノとして扱っている節のあるプロスペラであれば取りかねない選択かと思います。この思惑が明らかになることでプロスペラとスレッタが対立する、といった展開になる可能性もありますね。

何故プロスペラはスレッタをエアリアルに乗せたがっているのか?パーメットスコアを意図的に上げたいようにも見受けられます。

スレッタとミオリネの関係性と、エラン5号の暗躍について

今後のスレッタの動向を予測するにあたり、やはり気になるのが新たな強化人士である女たらしエラン5号の存在。

ペイル社の狙いとして明らかにスレッタをエランと近づけようとしています。

近づける目的は明らかになっていませんが、エランを通じスレッタをコントロールしエアリアル(の技術)を確保しようとしている可能性があります。

ここで重要なのがスレッタの立場です。

11話まではミオリネとの関係が修復され精神的にも安定していましたが、12話ラストのミオリネの「人殺し」発言により、スレッタとミオリネの関係性が今後危うくなる可能性があります。

その場合エラン5号が付け入る隙が生まれるため、その影響でスレッタの精神が不安定になっていく可能性があります。

反射的な発言のためミオリネ自体は発言後後悔する可能性はありますが、良かれと思ってした行動を責められたスレッタは傷付くでしょう。

2期でスレッタが主人公として描かれていく場合はミオリネと生まれた壁を乗り超えて成長していく未来が見えますが、例えばSEEDから種死のように主人公交代がある場合は種死でのステラやZにおける強化人間のフォウなどのように悲しい敵役となってしまう可能性すらあります。

さすがにそんな展開はないだろと思いつつも、ガンダムなので何が起こるかわかりませんよね。

少なくとも必ずこの件で一波乱はあると思います。

今後は決闘メインではなく戦争が中心の話となり、命のやり取りが増えてくると思います。

人を救うための株式会社ガンダムのマスコットである「エアリアル」を使って誰かの大切な人の命を奪うことになる描写もあるかもしれません。

アーシアンとスペーシアンの対立の今後について

作中ではスペーシアンとアーシアンの経済格差・差別問題から、地球側(アーシアン)がスペーシアンに恨みを持つ描写があります。

この原因となる明確な事件や出来事に関して明らかとなっていません。

地球が明らかに荒廃していることから、この原因となる何らかの事件があった可能性があります。

スレッタ達主人公再度はスペーシアン側に立っていますが、アーシアンに関しても反乱する大義があり、明確な「悪」とは言い難いです。

今後この対立が展開にどのように影響するのか?スレッタ達がどの勢力と対立していくことになるのかが明らかになっていません。

今回のテロの黒幕はシャディクですし、ペイル社の動きも怪しいため、アーシアン側もかなりキナ臭いです。

可能性として、舞台が地球に移り、アーシアンと共にスペーシアンと戦う可能性もなくはないと思います。

地球と宇宙の対立というと初代ガンダム作品における宇宙世紀でのジオン・ズム・ダイクンによるジオン公国の蜂起が思い起こされます。宇宙世紀では宇宙へ移民した人間はスペースノイドとして逆に地球側に虐げられる側でしたが、水星の魔女では地球側が被差別の立場となっているようです。

この対立は、アーシアンである地球寮のメンバーとスペーシアンであるスレッタやミオリネとの溝を深める原因となる可能性があります。

ニカとマルタンの今後の関係性について

ニカがスパイであることがマルタンにバレたため、今後地球寮の面々がどうなるかは必ず描かれていくと思います。

アニメ作品で2期に移る場合、鉄血やルルーシュのように極端に時系列が進み場面が飛ぶ展開もありますが、今回に関しては「ミオリネとスレッタ」「ニカと地球寮メンバー」の直後の関係性を描くことを考えると12話直後から物語が進む可能性が高いのではないかと予測します。

可能性としては、マルタンが口封じで殺されてしまうか、ニカが皆に正直に話すことで理解を得るかといったことが考えられますが、仮にニカのことが明らかになった場合父親や自分たちが危機にさらされる原因となったことでミオリネとニカの間で大きな溝が生まれ修復不可能となる可能性があります。

デリングの生死について

仮にデリングが生き残った場合、プロスペラと成そうとしていたことの目的や過去について、語られていない妻についてなどをミオリネに話す語り部としての役割を担う可能性があります。

その場合、真実を知ったミオリネがどう動いていくのかが今後の鍵となります。展開としてはそうした展開もあり得なくはないかと思います。

死亡した場合は、表向きは主犯格であるジェターク社との心理的溝が深まり、グエルの株式会社ガンダム入りも遠のきます。

ジェターク社とグエルとラウダの今後について

今後の展開が最も気になるのがジェターク社の面々です。

今回テロリストがジェターク社のMSに搭乗していたことと、社長が死亡したことにより、アーシアンと結託して組織を滅ぼそうとした汚名をすべて被せられる可能性が出てきました。

その場合グラスレー社やペイル社との三つ巴となっていた力関係は大きく変動する形になります。

ラウダが兄の父殺しを認識した場合のラウダの感情がどうなるのか、グエルの今後の処遇がどのようになるのかも気になります。

また、グエルが敗北からの成長、捕虜からのMS起動、父殺し、スレッタへの恋とスレッタ以上に主人公ムーヴをかましているのが気になります。

そして今後のグエルとラウダの展開を予測する鍵となるのがシュバルゼッテです。

ガンダムシュヴァルゼッテの搭乗者について

ガンダムシュバルゼッテ

プラモデルでは既に出ているものの搭乗者がまだ明らかになっていない「ガンダムシュバルゼッテ」の乗り手が誰になるのか?

頭部の形状(輪っか)がジェターク社製のダリルバルデに似ていることから、「ジェターク社製」ではないか、と言われています。

となると、搭乗者は「グエル」か、その弟の「ラウダ」になる可能性が高いです。

12話放送までは見た目が禍々しいため、闇墜ちしたラウダが乗ると予想する意見が多かったですが、12話でグエルが父殺しの業を背負ったため、グエルが乗っても違和感がなくなってきました。

ダリルバルデの後継機といえるほど形状が似ていないことから、グエルがダリルバルデに乗りスレッタ側につき、ラウダがシュバルゼッテに乗り対立する可能性もあります。どちらの展開になったとしても非常に面白いです。

ガンダムは搭乗者の身体を蝕むため非常に危険な乗り物です。

個人的にはダリルバルデに乗った上でグエルには活躍してほしいです(似合ってるし)

なんなら2期で主人公になってプロスペラに洗脳されたスレッタを救ってハッピーエンドにしてほしい。

幸せならそれでオッケーです。

最後に

ミオリネがトマトを育てていた場面も、12話の最後のシーンの伏線ではないかと思えてしまいます。

あれだけ好きだったトマトが、トラウマにより食べられなくなる、といったことはあり得ると思います。

人物の関係性、組織の思惑・・・今後どのように展開しているか予想がハッキリできないようになっているため、2期も非常に楽しみですね!

まだ観ていない方は是非観てみて下さい。

今期オススメのアニメです。閃ハサもたのしみ。

関連商品

今回プラモのクオリティもかなり高いですが、個人的にROBOT魂が気になっています。

超合金のエアリアルはクオリティが高いですがお値段も張りますね。

エアリアル

エアリアル(ROBOT魂)

エアリアル(超合金)

ダリルバルデ

 

 

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