クリスマス目前、今年も年末セールの時期がやってまいりました。
ネット小売サイトのAmazonは今回ブラックフライデーとサイバーマンデーを同時開催するとのこと。
近年では楽天やイオンなど大手も参入して日本にも身近になりつつあるイベントですが、そもそもの由来については馴染みがないため、『なんでブラックなの?』『サイバーマンデーってどういうこと?』と気になる方も多いはず。
ということで、今回はそれぞれの名前の由来や起源について調べてみました。
読了までにかかる時間:およそ10分
ブラックフライデーとサイバーマンデーの起源
ブラックフライデー | アメリカの感謝祭の翌日の金曜日 |
サイバーマンデー | アメリカの感謝祭の翌週の月曜日 |
と、毎年11月の第四木曜日に行われるアメリカの祝日の1つである『サンクスギビングデー(感謝祭)』に関係するイベントですが、それぞれ内容がやや異なるため、別物として扱われています。
どちらも同じ連休に関係するイベントのため、小売店によっては今回のAmazonのようにまとめて実施されたり、どちらか一方の開催に絞られることが多いです。
(2つに分けてセールを行うとポップや広告をそれぞれ作らなければいけないため、クリエイティブにかけるリソースが分散しコストが余分にかかるためでしょう。)
サンクスギビングデー(感謝祭)の起源
感謝祭は、1621年頃、イギリスからアメリカに渡ったピルグリム・ファーザーズと呼ばれるピューリタンの入植者たちが、現地での初めての収穫を祝ったのが始まりだとされています。
あなたが前観てた映画にそんな名前の映画あったわね。
1620年にアメリカ発症の地『ニューイングランド(米国北東部の地域)』にプリマスの植民地を設立したイギリスからの移住民のことを『ピルグリム・ファーザーズ』というんだよ。
ピルグリム・ファーザーズたちは、その殆どがイギリスの都会育ちでしたので、何もない荒野での生活に慣れず、本国から持ってきた種子は生育しなかった上、狩猟もままならなかったため、入植地での生活はかなり厳しいものだったそうです。
しかし、入植からおよそ3か月後に入植地を訪れた現地のインディアン(ワンパノアグ族)から狩猟方法やその土地でよく育つ農作物について教わった結果、ピルグリムたちはカボチャや豆類など様々な収穫物を得ることができるようになったそうです。
そしてその年の秋は豊作となり、収穫と土地の恵みへの感謝、そして協力してくれたインディアンたちへの感謝を込めて3日にわたる祝祭がひらかれたそうです。
この時、インディアンと入植者双方から収穫物が持ち寄られ、3日に渡る祝宴が行われました。
この時に七面鳥やカボチャ等が振舞われたため、現在に至るまで『感謝祭』では食卓に並ぶようになっています。
で、その後どうなっていったのかしら?
感謝祭の起源についてかなり詳しくまとめられているサイトです。アメリカという国の発祥についてもわかるので読み物としても非常に面白いです。
※読み終わるまでにはおよそ5~10分程度かかりました。
複雑な事情もありますが、現在の感謝祭は、家族や友人と集まって七面鳥やカボチャなどの伝統的な食事を楽しむ1日になっています。
遠くに住む方も、連休を利用して実家に帰り皆で会うことが多いため、アメリカ国民にとっても非常に重要な1日となっています。
ブラックフライデーの起源
感謝祭は11月の第4木曜日に開催され祝日となるため、アメリカの多くの州ではその翌日の金曜日も祝日にして木・金・土・日と連休にすることが多いそうです。
初日は家族でゆっくり過ごし、翌日の金曜日から買い物に出かける方が多いため、
『クリスマス目前の連休』としてのプレゼント需要の増加も相まり、小売店が1年で最も集客が見込める日といわれています。
高まる需要に合わせ小売店でセールを行い商戦が開始されるというわけですね。
ちなみにブラックフライデーの名前の由来は、道が混雑して暗くなりトラブルや取り締まり等警察の仕事も増えることから「暗い金曜日」と警察が呼んだのが起源と言われています。
それだけ聞くとあまりいい印象がないネーミングですが、その後、新聞などで小売店が「黒」字になる1日という好意的な表現が拡散され、今のように『黒字の金曜日』という意味のセール名として定着していきました。
サイバーマンデーの起源
ブラックフライデーと比べると起源がわかりづらいです。
アメリカ合衆国では、伝統的に感謝祭翌日の金曜日(ブラックフライデー)から年末セールが始まり、感謝祭の休暇中、実店舗は買い物客で混雑する。一方、オンラインの店舗では、感謝祭の休暇明けの月曜日に売上が急増することから、この日はサイバーマンデーと呼ばれている。
サイバーマンデー – Wikipediaより引用
上記のように、ネットショップでの需要の高まりに対応したセールになるため、PCショップなどオンライン関係のショップがセールを行うことが多いです。
ただ、ネットショップのAmazonでは2018年から開始され、2019年までは12月中に行われていました。これは12月の年末ボーナスに合わせての開催だと思います。
このように、名前だけ借りて時期をズラして開催されることもあるようです。
Amazonの影響で日本でも知名度が高くなったセールイベントですね。
ブラックフライデーとサイバーマンデーの違い
- アパレルや雑貨店など実店舗はブラックフライデー
- オンライン店舗はサイバーマンデー
といった形でセールがどちらかにまとめられるケースが多いようです。
最近ではネットショップの利用者が急増しているため、オンライン店舗でもブラックフライデーとして感謝祭当日からセールを開始するショップも増えているようです。
有名どころですと楽天とAmazonも2020年はネットショップですがブラックフライデーを開催しましたよね。
Amazonのビッグセール特設ページ
Amazonでは2020年は11月27日(金)~12/1(月)までの開催になります。
例年ですとAmazon商品がかなり安くなります。
特にタイムセールのFireHDは注目用品ですね。
その他日用品やPC周り、イヤホン等検討している方もセールされる可能性が高いためチェックする価値があります。
1年で最も安くなるものもあります。
その他ブラックフライデー情報
Nordgreen(北欧の腕時計メーカー)
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クリスマスプレゼントやペアウォッチとしてもおすすめの腕時計になっています。セール中は非常に値引き額が大きいためオススメです。
Amazonサイバーマンデー&ブラックフライデー
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この時期は楽天やイオンもセールを行っているため、お買い物を楽しむには絶好の時期になっています。クリスマスプレゼントをまだ選んでいない方はぜひこの機会に検討してみてください。
まとめ
今回の記事では、
- 感謝祭の起源
- ブラックフライデーの起源
- サイバーマンデーの起源
上記のように、感謝祭と、それににまつわるセールの起源について調べてみました。
特に感謝祭の起源については、日本人にはあまり馴染みがないので知らない方も多かったのではないでしょうか。
個人的にはインディアンと入植者の交流や、アメリカでも黒字のことを「黒」と表現することが非常に面白かったです。各国の祝日について調べていくと他にも面白い発見がありそうですね。