西新宿の行列ラーメン店「風雲児」はまさにラーメン界の風雲児だった。

みなさんこんにちは。

今日はまたまたラーメンの話題。西新宿の行列ができるラーメン店「風雲児」、行ってきた。ここは食べログ3.79(2020年9月現在)の人気店なのでいつ行っても行列ができているが、コロナの影響でリモートワークが増えているからか、ランチタイムにできる列がいつもよりかなり短くなっていた。

これは、行くしかない!

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風雲児ってどんな店?

店主は異色の経歴の持ち主

店主の三宅重行さんはドラマ・映画・舞台等芸能界の経験があり、その後飲食業界のカリスマから新規事業計画に誘われ厳しいトレーニングを受けパスタ・ピッツァ・デザートなど全ての料理ができるようになったという、ラーメン店店主としては異色の経歴の持ち主。その後はホテルに出向しホテルマンとして勤務し、イタリア料理界に復帰後は豊富な経験・スキルを活かし取締役にまでなったという。ラーメン業界の友人と食べ歩きする中でラーメンへの想いやこだわりを知り、ラーメンの奥深さの魅力を感じ、ラーメンを作る興味を持ったそうだ。そこで2007年に起業し風雲児新宿本店をオープンさせ、まさにラーメン界の風雲児として人気店となるまで成長させたのだ。店主の経歴を見るだけで興味が湧いてくる。

スープは鶏白湯と魚介のダブル

店主が四国出身ということもあり、さぬきうどんの出汁をモチーフにしてうるめいわしを利用しているとのことだ。

国産の丸鶏と昆布、鶏ガラ、瀬戸内海産のかつお節、愛媛産のうるめいわしなどをなんと8時間煮出した鶏白湯(丸鶏の原型がなくなるまで煮出しているそうだ)。を、なんと4〜5時間もかけて濾し、更に1日熟成させたという、産地に拘り時間をかけて造り上げている。

  • 普段ラーメンを食べない方にも美味しいと思ってもらえる味を追求した
  • 豚骨特有の動物臭がダメな人が身近にいた

上記の理由から、年配の方や女性の方にも食べやすい鶏白湯ベースのスープにしようと決めたようだ。鶏白湯は濃厚なスープを作ろうとすると下ごしらえの工程にかなりの手間がかかるため、創業当時は鶏白湯の店が少なかったそうだ。

このように、手間暇をかけてつくり上げている点や、自身の経験と顧客の目線とが入っている点が「風雲児ならでは」の深みのある味に繋がっているようだ。

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麺は中太ストレートの特注麺

麺は、大成食品の国産小麦の香りが香ばしい中太の特注麺を使用している。店主が四国出身・イタリアン経験者ということもあり、アルデンテのような食感とさぬきうどんのようなコシをイメージした麺になっている。

つけ麺だけでなくラーメンも人気

今は一番人気はつけ麺のようだが、ラーメンも人気があるようだ。創業時はラーメンの方が人気だったという。また、今は発売していないが釜玉うどんのような「かまたまーめん」なるメニューを出していた時期もあるようだ。(四国愛が強い!)評論家など玄人にはラーメンの受けがいいとのこと。

初来店の時にはどちらを頼むか迷ってしまうが、単純に好きな方を食べてみるとよいかもしれない。

女性客も結構いる

店内はTheラーメン屋なカウンターのみの無骨な造りだが、深みのある味を求めてか女性客も結構いるのが気になった。ニンニクたっぷり系のラーメンではないので西新宿のオフィスのサラリーマンのお客様も多い印象だ。

「今」しか楽しめない店

有名店はチェーン化することが多いが、このお店に関しては、店主の四国愛や豊富な接客経験が幾重にも重なり合い複雑な魅力に繋がっているため、店主が辞めたら同じ味わいを楽しむことができないラーメンだと思う。そういう意味では、「今」行けることは経験として価値となるかもしれない。

 

感想

まず気になったのは、店主のそのテキパキとした接客。2名ずつの来店や1名客など効率的に振り分けており、行列の長さに対して滞留は少なく、回転率はよい。ホテルマンをやっていた経験も活きているのもあるだろうが、全体に目を配り指示を出しているので、頭の回転がかなり早いんだろうなあと感じた。

自分が行った時も行列はできていたものの、入ってから食べるまでの時間は10〜20分程度と思いの外待ち時間は短かった。混んでいる割にそこまで待たないというのは魅力の一つだろう。長居する店ではないのでノンビリ食べたい人は注意した方がよいかもしれない。

頼んだのは得製つけ麺(1,100円)。海苔、煮卵、チャーシューなど全部のせの豪華仕様。余裕がある社会人でよかった(笑)

画質が悪くて申し訳ない。まず、魚粉が山盛りで乗っているのが目に入る。四国愛の強い店主の拘りがあらわれている気がする。スープはかなり濃厚。平均的なつけ麺と比べても濃いめの味付けに感じるが、がっつり脳にくる濃厚さが、癖になる。じっっくりと煮込まれた丸鶏の出汁が効いている。魚介風味のつけ麺店は最近はかなり多いのでどこも似通っていると感じることも多いが、この店は「濃い味だがほのかな鶏の甘みを感じる」風味でオンリーワンを感じる。リピーターが多いのも頷ける。

煮卵はつまむと程よい弾力が残る程度で、中身はとろっと半熟気味で味が染み込んでうまい。あと驚いたのがメンマの多さ。角切りされたチャーシューと味が染み込んだメンマがかなり大量に入っている。食感のコントラストを生む効果があると思う。麺は店主が讃岐うどんをモチーフにしたと言うように、ツルッとした中でもしっかりとコシがあり、喉越しが気持ちいい。スープとよく絡むので麺をすするだけでもスープが減っていく。

やはりスープの濃厚さがもっとも個性を感じる点で、行列も納得の味だと感じた。次は玄人に人気だというラーメンを食べてみたい。

 

参考にした記事

三宅重行店長に聞く「行列の裏側」(外部リンク)

店主への詳しいインタビューが載っていたため参考になった。

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