皆さんどうもこんにちは！あおとです！
先日公開されたJuice=Juiceの武道館公演でのライブ映像、もう観ましたか？
・・・えっ！？まだ観てない！？バカヤロウ！！！
これだ！！
・・・ドンッ！！！！
Juice=Juice『プライド・ブライト』Live at 日本武道館 2023.05.29
今回は、この武道館映像の公開がハロープロジェクトのマーケティング活動における「転換点」だと自分が考える理由について語っていきます。
Juice=Juiceの公式チャンネルがライブ動画を上げるという革新
ハロプロのMVは殆どが低予算かつ低センスのため、新規訴求力が弱い
ハロープロジェクトの抱えるアーティストの魅力といえば何といっても「ライブでの姿がカッコいいところ」です。
一方で、MVにかける予算とクォリティは競合と比較しても「レベルが低い」といってしまっていいぐらいだと思っています。
（※全体的にMVのクォリティが高いビヨーンズを除く）
これはWACKの各グループやあのちゃん、ジャニーズや海外アーテイストなど様々なジャンルのMVをよく観る度に思うことです。
ジャニーズのSixTONESの「ABARERO」のような壮大でスタイリッシュなMVがハロプロで作られることは稀。
事務所側もあまりここに投資していないように見えます。
また自分が好きな曲ですが、以下のMVのように1カットのような遊びを効かせた仕組みのMVも少ないです。
（個人的に近年のアイドルソングの中でも最も好きなMVです。制作側のセンスを感じます。）
ジャニーズは箱が大きいので予算の桁が違うはずだ、と思う方もいるかもしれませんが・・・規模的に予算がもう少し少ないはずの「戦慄かなの」さん擁する「femme fatale」のMVと比較しても制作面のセンスではかなり劣っているように感じます。
予算だけの問題でなく、MV制作においての制作側への指示や求めるイメージの伝え方に若干甘いところがあるのかなと思っています。
そのためハロープロジェクトのアーティストにおいて、新規ファン獲得のためには「ライブ」の魅力をいかに伝えるかが鍵となっていると思います。
・・・が。
グループの公式チャンネルに「ライブ映像」が上がっていない問題
ハロプロは各グループの公式チャンネルに「高品質なライブ映像」が上がっていないことから、
新規が「ライブがすごいハロプロ」を認知しファンとして定着するための経路に難があります。
先日ハロプロオタクではない友人と武道館ライブを観に行った時に友人が言っていたこと。
「ライブはめちゃくちゃ良かったのに、公式チャンネルに全然ライブ映像が上がってなくて勿体ないね。」
・・・それ！
ハロプロは、公式チャンネルにライブ映像が全く上がっていない。
例えば他事務所のアイドルの話ですが、自分はBiSHに興味をもったきっかけは帝王切開というライブでの「オーケストラ」という楽曲のライブ映像でした↓
こちらはもちろん公式チャンネルが上げています。
6年前の動画ですが、エモーショナルな状況も相俟って、再生数もとてつもないことになっています。
BiSHの公式チャンネルのアップロード動画は以下のようになってます↓
観てわかる通りサムネイルも工夫されており「魅力的なライブ映像」を届けたいねらいが伝わってきます。
Avexは、ライブの映像に関しても複数カメラを切り替えてかなり高品質な映像を上げる技術が高いことに定評があり、BiSHではライブの数時間後に編集済のライブ映像を公開されることがよくありました。
公式チャンネルが高品質なライブ映像を公開することで、アイドルファンのおすすめに登場しやすくなり、一目みたファンを惹きつけることに繋がります。
例えばフェスなどで「このアーティストめっちゃいいな！！」と思った時に、チャンネルにカッコいいライブ映像が上がっていると、そこで定着する可能性があります。
では、ハロプロの各グループはどうなのか。
現在のJuice=Juiceの公式チャンネルがどのようになっているか見ていきましょう↓
観てわかる通り、今回紹介する「プライド・ブライト＠武道館」のライブ映像を除くと、以下のようになっています。
- MV
- one plus one
- 写真集
- ライブ・アルバム告知
ライブが強みのはずなのに、ライブ映像が上がっていない。
one plus oneも、ファン向けとしては非常にありがたい動画ですが、一般向けとしては、
武道館などでの凝った演出と比較すると動画として訴求力が弱いです。
徹底してライブ映像を届けようとするBiSHのチャンネルと比較すると新規への訴求力としては弱さを感じます。
「ハロステ」一般人は観ない問題
では、これまでハロプロの各グループのライブ映像がどこに上がっていたかというと・・・「ハロステ」というハロプロ全グループが回変わりで出演する番組でした。
このハロステ、大体どの回も再生数が10万回前後と安定しているんですが、一方で爆増する回もない。
理由は簡単で、一般人にとっては「なんだかよくわからん番組」だからです。
外部から有名な芸人や司会を呼んでいるわけではなく、ロケなどもなく、毎週司会が台本に沿ったお堅いトークをするだけなので誰が出てもあまり代り映えがしない。Youtubeの番組として、エンタメ性を考えるとかなりヒキが弱い構成になっています。
サムネイルも、メンバーが二人で文字が小さく、クリックしづらい↓
また、飛ばされやすい構成のため連続視聴時間が伸びづらいことと内容がバラけていることから、Youtubeのアルゴリズム上も「おすすめ動画」にも上がりづらくなっています。
ハロステは、ハロプロ自体を応援する人にとっては、週次で推しのグループ以外の情報をゲットすることができる貴重な番組である一方で、ハロプロ自体を良く知らない人にとっては「知らない人が出てるよくわからん動画」になってしまっています。
これは「アプカミ」なども一緒。
結果として殆どの視聴者が「ハロプロ箱推し」もしくは「ハロプロの各グループのファン」のみとなっており、一般人がたどり着くのは難しいのが現状です。
そしてこれまで「ライブの１曲パフォーマンスフル動画」は殆どこのハロステの中でのみアップされていました。
このハロステの動画を切り抜いた違法アップロード動画の方が再生が伸びるケースも数多くあり・・・事務所が違法動画の通報を滅多にしないことから野放しになっている現状です。
上記のような理由から、「ライブがカッコいいハロプロ」のイメージは、以下の経路がメインになっていました。
- ロッキンやTIFなどのフェスやリリイベで観かける
- ハロステや配信の違法切り抜きを観る
- 友人などから布教される
①⇒②や、②⇒①のパターンもあるかと思います。
③のケースもあるかと思いますが、この布教にハロステは使いづらく、違法動画を勧めるケースもあったかと思います。
今回この武道館ライブの映像があがることで、ハロプロオタクが思う存分③の布教に使える動画ができました。
他グループではまだやっていないですが、是非やって欲しいところです。
ハロステではMVもライブ映像も１サビのみでカットして公式チャンネルに誘導するような造りにすれば良いのに・・・といつも思います。
過去には、新曲のMVをフルでハロステで上げた後にグループのチャンネルで公開してMVの伸びがイマイチになってしまう・・といったことすら起こしています。
アホか！！
今回公式チャンネルにライブ映像が上がったことで、ロッキンなどでjuiceに興味をもった新規に以下の経路が生まれました。
- juice=juiceのチャンネルに飛ぶ
- プライド・ブライトの武道館ライブ映像を観る
- チャンネル登録をする・デジタル配信CDを買う
- ファンになる
理想的な流れです。個人的には継続してくれることを望みます。
デジタル配信の先行リリース宣伝をする巧みさ
今回驚いたのが、7月12日に発売するシングルに対し、6月29日(木)0時～先行配信スタートの宣伝と併せて武道館公演の動画を上げてきたこと。
更に動画の冒頭でデジタル配信サイトへのリンクを設定したYoutubeのカードを表示する巧みさ。
これまでハロープロジェクトのスタッフはデジタルマーケティングがクッソ下手くそなイメージがありましたが、何か動きが変わっているように感じます。
一時期は酷かった衣装のクォリティも最近では良くなってきており、ビヨーンズのデビュー頃から、全体的に何か良い変化が起きているように感じます。
一方でハロステや自社番組は相変わらず昭和の教育番組的な雰囲気もあり、アップフロント自体が一枚岩でないことを感じさせられます。
・・・ということで、今回は「Juice=Juiceのプライド・ブライト＠武道館公演ライブ映像が公式チャンネルからアップされた衝撃」について語ってみました。皆様の意見も気になるので、お気軽にコメントをいただければと思います！
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